ぼくから見た 2019 年の神戸市
ぼくは神戸市に縁がないので、ぼくの視界に飛び込んでくるようなニュースはそもそもが「話題になりやすい」「刺激が強い」ものが多いはず。だからバイアスはある。にしても、2019 年は「また神戸市…?なにが起きているんだろう…?」と思わされることがあった。
「なにか問題が起こった」だけなら、どこでも起きていることなのでそれほど気にも留めないんだけど、その問題への対応がまっとうじゃないと印象に残りやすくなると思う。
まずは「教員間のいじめ」として報じられた一件。最初に報じられたのは 2019-10-04 頃かな。
神戸新聞NEXT|総合|羽交い締め、目に激辛カレー わいせつLINEを強要 小学校の教員4人が同僚いじめ
これを「いじめ」と呼んで片付けるには報道内容が酷すぎてアレなのはいったん置いておくとして、その後の対応が心配。
神戸新聞NEXT|総合|給食カレー外し、家庭科室改修に苦言も 神戸市教委が会議
神戸新聞NEXT|総合|人間として恥ずべきことした 加害4教員謝罪の言葉 神戸・教員暴行
神戸・加害教員の給与差し止めは「世論に流されすぎ」 悪しき先例となる恐れ - 弁護士ドットコム
神戸市立小教諭いじめ「連帯責任」 小中高校長ら320人ボーナス増額見送り - 毎日新聞
ぼくの感覚では、まず被害者や児童のケアが最優先で、それから「再発防止」のための構造や仕組みについて議論されるべきだと思う。しかし、聞こえてくるアクションはどれも的外れに見える。給与差し止めとか、ボーナス増額見送りとか、どうにも「罰」というものを濫用しているように見える。「ちゃんと罰を与えました」というパフォーマンスを行って、はい終わり、としたいのかと勘繰ってしまう。
詳細な原因分析と、それを踏まえた上での再発防止の取り組みの話が聞こえてくる日を待っている。
続いて 2019-12-07 の記事。
神戸市が災害一斉訓練中止 緊急速報メールに苦情 - 産経ニュース
阪神・淡路大震災で大きな被害のあった神戸市で、日本中あちこちが災害で傷ついている 2019 年の日本で、こういったことが起きてしまうのは心配だな、と感じた。近い将来に「ちゃんと訓練をやっておけばよかったのに…」と思う羽目になりませんように、と願うばかりである。
最後は雑多に。
神戸新聞NEXT|総合|退職者含む189人の処分発表 神戸市ヤミ専従問題
神戸新聞NEXT|総合|神戸・垂水中3女子自殺、いじめ行為を認定 再調査委
組み体操の練習中に51人がけが 市長から中止要請あるも継続 - ライブドアニュース
組体操の問題も根が深そう。問題が起きてしまうのは仕方ない面があるだろうけれど「問題の再発を防ぐ」という動きが見えてこないから心配になってしまうのだと思う。
神戸市に住んでいる人たちは、どんな見方をしているのだろうか。
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2020 年。
2020-02-09 : 神戸市教委係長が自殺か、教諭いじめ対応 | 共同通信
2020 年も心配は続く。
2020-02-28 : 神戸市立小の教諭いじめで処分 2人懲戒免職 1人停職 | NHKニュース
停職3か月の処分を受けた45歳の女性教諭は、13のハラスメント行為が認定されました。
さらに、児童のいすを突然引いて転倒させるなど不適切な指導も処分の理由となりました。
加害の 4 人の教員の「謝罪の言葉」を読んだとき、この女性教諭の分がいちばん怖かったというか、なにが悪いのか理解できていない様子だったので、どんなロジックで「停職 3 ヶ月」で済んだのだろう、と思ってしまったな。もう二度とこのようなことを起こしてほしくない、と願う。
2020-02-28 : 蚕のさなぎ食べさせる 神戸市立学校で新たな教員間いじめ 教室で丸刈り、頭に七味も - 毎日新聞
神戸市教委は28日、市立東須磨小学校とは別の学校で、複数の先輩教員が後輩教員に対し、蚕のさなぎを食べさせるなどの集団ハラスメントがあったと発表した。40代男性教諭を減給10分の1(3カ月)、30代男性臨時講師を戒告の懲戒処分とした。市教委は「(後輩に)被害感情がなく、公表を望んでいない」として、校名や校種を明かさなかった。
被害感情がない、そういうケースもあるのか…。望んでいないなら無理に公表するのも違うのかもしれないけれど、校外でやったら逮捕されるようなことをしても「ハラスメント」ってことで軽めに収まっちゃうのなかなか困る。「悪いことをしても、たいしたことにはならない」って前例を増やしたくない気持ちがある。