ぼくから見た 2019 年の神戸市
ぼくは神戸市に縁がないので、ぼくの視界に飛び込んでくるようなニュースはそもそもが「話題になりやすい」「刺激が強い」ものが多いはず。だからバイアスはある。にしても、2019 年は「また神戸市…?なにが起きているんだろう…?」と思わされることがあった。 「なにか問題が起こった」だけなら、どこでも起きていることなのでそれほど気にも留めないんだけど、その問題への対応がまっとうじゃないと印象に残りやすくなると思う。
これを「いじめ」と呼んで片付けるには報道内容が酷すぎてアレなのはいったん置いておくとして、その後の対応が心配。
ぼくの感覚では、まず被害者や児童のケアが最優先で、それから「再発防止」のための構造や仕組みについて議論されるべきだと思う。しかし、聞こえてくるアクションはどれも的外れに見える。給与差し止めとか、ボーナス増額見送りとか、どうにも「罰」というものを濫用しているように見える。「ちゃんと罰を与えました」というパフォーマンスを行って、はい終わり、としたいのかと勘繰ってしまう。
詳細な原因分析と、それを踏まえた上での再発防止の取り組みの話が聞こえてくる日を待っている。
阪神・淡路大震災で大きな被害のあった神戸市で、日本中あちこちが災害で傷ついている 2019 年の日本で、こういったことが起きてしまうのは心配だな、と感じた。近い将来に「ちゃんと訓練をやっておけばよかったのに…」と思う羽目になりませんように、と願うばかりである。 最後は雑多に。
組体操の問題も根が深そう。問題が起きてしまうのは仕方ない面があるだろうけれど「問題の再発を防ぐ」という動きが見えてこないから心配になってしまうのだと思う。
神戸市に住んでいる人たちは、どんな見方をしているのだろうか。
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2020 年。
2020 年も心配は続く。
停職3か月の処分を受けた45歳の女性教諭は、13のハラスメント行為が認定されました。
さらに、児童のいすを突然引いて転倒させるなど不適切な指導も処分の理由となりました。
加害の 4 人の教員の「謝罪の言葉」を読んだとき、この女性教諭の分がいちばん怖かったというか、なにが悪いのか理解できていない様子だったので、どんなロジックで「停職 3 ヶ月」で済んだのだろう、と思ってしまったな。もう二度とこのようなことを起こしてほしくない、と願う。
神戸市教委は28日、市立東須磨小学校とは別の学校で、複数の先輩教員が後輩教員に対し、蚕のさなぎを食べさせるなどの集団ハラスメントがあったと発表した。40代男性教諭を減給10分の1(3カ月)、30代男性臨時講師を戒告の懲戒処分とした。市教委は「(後輩に)被害感情がなく、公表を望んでいない」として、校名や校種を明かさなかった。
被害感情がない、そういうケースもあるのか…。望んでいないなら無理に公表するのも違うのかもしれないけれど、校外でやったら逮捕されるようなことをしても「ハラスメント」ってことで軽めに収まっちゃうのなかなか困る。「悪いことをしても、たいしたことにはならない」って前例を増やしたくない気持ちがある。